車検でウインカーが通らないのはどんな場合?
ウインカーの不灯やレンズの割れなど、ウインカーに不具合がある場合は当然車検には通りません。
また、電球やウインカー本体を社外品に交換している場合などは、道路運送車両の保安基準に違反している箇所があると車検を通すことができません。
例えば不具合の場合だと、ウインカーの電球切れやレンズの割れなどのわかりやすい不具合から、電気的など何らかの原因で点灯速度が規定を超えてしまう不具合もあります。
また、レンズ内に水滴がついている場合はレンズのひび割れやゴムパッキンの不具合などが考えられることから、検査員によっては車検不可とすることがあります。
実際、ディーラーや整備工場などで車検を受ける場合には、レンズ内に水滴があると修理しないと車検を通すことができないと言われることも多いようです。
他にも、ウインカーの電球をLEDタイプに交換している場合には、ウインカーを点灯させたときの光の色や点滅の速度が保安基準に適合している必要がありますし、ウインカー本体を社外品に交換している場合には、取付位置や大きさ、光の見え具合などすべての面でウインカーの保安基準に適合していないと車検に通すことができません。
ウインカーを変更する際に気をつけることは?
ウインカーを変更する際には、保安基準に完全に適合しているかどうかについて気をつけて確認しなければいけません。
もし保安基準に適合していない部分があると車検に通すことができなくなり、ウインカーを純正に戻すなど余計な手間が発生してしまうことになります。
例えば、ウインカーの電球をLEDタイプに交換する場合には、ウインカーを点灯させたときの光の色がオレンジ色でなければいけません。
また、ウインカーの点灯速度が早くなってしまうハイフラッシャ現象にも気をつけなければいけません。
また、ウインカー本体を社外品に交換する場合には形状や大きさ、取付位置などについて保安基準をしっかりと確認してから購入や交換をしないと、もし車検に通らないものであれば無駄な出費となりかねません。
他にも、交換した社外品と他のウインカーの点滅速度がしっかりとシンクロしていることなど多くの注意点がありますので、自分で交換する際はもちろんお店で作業をしてもらう場合にもしっかりと保安基準に適合しているかチェックしましょう。
車検でウインカーの点滅速度の規定はある?
車検時にウインカーの点滅速度も確認しています。
「毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するものであること」と、道路運送車両法の保安基準が定められているためです。
球切れによる高速で点滅するウインカーを見かけることがありますが、間違いなく基準から外れていますし、後付けのウインカーでもこの速度の範囲外であれば車検に通りません。
流れるウインカーへの変更は合法?取り付け基準について
流れるウインカーと呼ばれる「シーケンシャルウインカー」は、アウディやレクサスなどの高級車はもちろん最近ではコンパクトカーや軽自動車でも採用されるほどその人気が高まっています。
2014年10月に保安基準が改正されて流れるウインカーが日本でも合法となりました。それ以降、近年では採用車種ではない車でも流れるウインカーに交換したいと考える人が増えているようです。
流れるウインカーを交換する際には当然ながら形状や取り付けが保安基準に適合していることが必要となります。
例えば、ウインカーの光の流れは車の前後からみて車の内側から外側に流れていなければいけないため、縦長のウインカーで上下に光を流すものは車検に通りません。
また、すべてのウインカーの点滅がシンクロしていなければいけないため、取り付け後にしっかりと点滅速度を調整する必要があります。
当然ですが、通常のウインカーと同様に保安基準に適合する範囲で取り付け位置を設定しなければいけません。
このように、流れるウインカーへの変更自体は合法ですが、その取り付けについては保安基準を確認してからしっかりと取り付けをすることが必要となります。
ウインカーの明るさの基準は?眩しいものはNGなのか
ウインカーの明るさには基準があり、昼間に100m離れた距離から視認できて、他の交通の妨げにならない明るさであることと規定されています。また、その光源のW数が15W以上60W以下であることと規定されています。
ちなみにウインカーの光の色はオレンジ色と決められています。このオレンジ色はレンズなど電球以外の部品で色が出るようになっていることが多いので、電球のみを交換する場合はそれほど問題にはならないかと思います。
たた、電球をLEDタイプに交換する場合には眩しさという点には注意が必要です。LEDの光線は電球のものよりも目に眩しさを感じる波長となっていますし、消費電力が低いLEDで電球と同じ消費電力にするとかなりの光量となってしまいます。
ウインカーの光が眩く感じるほど明るい場合には、車検で検査員に指摘される場合もあるようです。