車から「キュルキュル」と異音がするのはどういった原因が考えられるでしょうか。
最も多い原因としては、ファンベルトやエアコンベルトなどのベルト類から鳴っているケースですが、必ずしもベルトが原因とも断定できないので、まずはどこからキュルキュル音が聞こえてくるのか確認してみましょう。
ここでは、キュルキュル音の主な原因と、修理費用の概算についてお伝えしていますので参考にしてみてくださいね。
車からの異音「キュルキュル」の原因は？
車を運転する際にキュルキュルという音が発生することがありますが、その原因は音の発生箇所によって違ってきます。
例えば、エンジンルームからキュルキュルという音が聞こえる場合は、ファンベルトやエアコンベルトなどのベルト類から音が発生していることが多いです。車からキュルキュル音がする際の一番多い原因がこのベルト類と言われています。
このベルト類が音の発生原因である場合は、エンジンをかけた直後のまだ暖まっていないときや、冬の季節などの気温が低い日に音が発生することが多いのが特徴です。
また、運転中にタイヤや足回りなど車の下の方からキュルキュルという音が聞こえる場合もあります。
他にも、長く乗っている車などではワイパーやパワーウインドウなどを動かしたときに可動部から音が発生する場合もあります。
このように、同じキュルキュル音でも発生箇所によってその原因は異なってきます。
車に乗るときに最初だけベルト類からキュルキュル音が鳴るのはなぜ？
車からキュルキュル音がする原因の多くがベルト類の劣化であることは先に紹介しましたが、ベルト類が劣化するとプーリーという滑車と接する面のゴムがやせて固くなってしまうことで滑りが発生してキュルキュル音が発生します。
ですが、ベルトが劣化し始めたばかりの状態であればエンジンをかけてベルトが回ることで発生する摩擦熱によって接地面のゴムの柔らかさが少し復活し、キュルキュル音の発生がすぐに止まることがあります。
これがエンジンをかけた直後の最初だけキュルキュル音が鳴るという症状の発生メカニズムになります。
ただ、ベルトの劣化自体が回復するわけではないので、そのままそのベルトを使い続ければいずれは劣化が進んで音の発生が常態化することになるので、キュルキュルと音が鳴り出したら早めにベルトを交換することをおすすめします。
走行中にタイヤや足回りからキュルキュル音が発生する原因は？
ショッピングモールの立体駐車場などの塗装が施されている路面でハンドルを切りながら走行すると、タイヤの接地面からキュルキュルという音が聞こえることがあります。
これは、駐車場の塗装路面とタイヤのゴムとの摩擦によって音が発生しているもので、雨の日などタイヤや路面が濡れているときにはとくに音が鳴りやすいです。
ただ、この場合の音は車自体にはほぼ影響がないものなので、とくに心配しなくても大丈夫です。
あまりないことですが、タイヤやホイールを純正とは違うサイズのものに交換した際に、ショックアブソーバーやタイヤハウスの内側にタイヤが干渉してしまい、路面の状況に関わらず走行中にタイヤからキュルキュル音がする場合があります。
このような場合はハンドルに通常とは違う振動などの違和感を感じることが多いですし、タイヤがバーストする可能性もあるなど大変危険ですのですぐに対処する必要があります。
他にも、荒れた路面を走行する際など車が上下に動くような状況では、ショックアブソーバーやバンプラバーなど足回りの部品から音がする場合もありますが、この場合の音はキュルキュルというよりはキュキュッというような短くて不規則に鳴る感じの音であることが多いです。
平坦な道を走行しているときにもこのような音がよく発生するようであれば、ショックアブソーバーやゴムブッシュなど足回り関係の部品の劣化なども考えられます。
車からキュルキュル音が発生した際の修理費用は？
キュルキュル音の発生原因や車種によって修理費用は異なります。
例えばファンベルトの劣化が原因であれば、ファンベルトの部品代と交換工賃で数千円〜3万円程度の修理費用となります。
ファンベルトの部品代は、千円程度のものから1万円程度するものまでその種類によって金額に幅があります。金額が高いものは、エアコンやパワステなど他の補助部品を動かすベルトと兼用になった長い一本物ベルトであることが多いです。
また、交換工賃も車種によって交換にかかる時間が異なるため、その金額に幅が出てきます。
この工賃ですが、軽自動車や普通車という区分よりは、ベルトが設置されている部分の作業スペースの状況によって交換にかかる時間が異なるために金額が変わってくるという感じになります。
