車検の時に尋ねられることの多いエアフィルターの交換。
「こんなに汚れてますが交換しますか?」と聞かれても、必要性がわからないからいつも困ってしまいます…
車検ごとにしかエアフィルターを見ていないなら結構汚れているはずなので、交換することで問題ないと思いますが、自分で清掃したり交換すれば費用を抑えることは可能です。
ここでは、エアフィルターの機能や、交換頻度の目安、自分で清掃や交換する方法についてご紹介していこうと思います。
エアフィルターを交換しないとどうなるのか?
エアフィルターを交換しないで車に乗り続けるとエンジンに流入する空気をスムーズに取り込むことができなくなるため、燃費が悪くなったり燃焼不良などのエンジントラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
もう少し詳しく説明すると、エアフィルターはエンジンに取り込む空気をろ過して空気中のちりやほこりを取り除く役割を担っています。エアクリーナーエレメントやエアエレメントと呼ばれることもあります。
このエアフィルターを交換しないで使い続けていると、ちりやほこりがエアフィルターの表面にどんどん溜まっていきフィルターが目詰まりを起こして空気の流れを妨げるようになります。
そのような状態ではエンジンに流入する空気量が低下してエンジン出力の低下や燃費悪化を招いてしまう可能性があるほか、不完全燃焼によるエンジン内部のススの増大などエンジンの不具合を引き起こす原因にもなってしまいます。
エアフィルターの交換頻度の目安は?
一般的にはエアフィルターは走行距離2~3万キロごとの頻度で交換することが望ましいとされていますが、フィルター部分が汚れて黒くなってきたら交換するほうが良いでしょう。
エアフィルターは、エンジンが吸い込む空気に混じっているちりやほこりなどをろ過することで汚れていくので、一般的には走行距離に比例してエアフィルターの汚れが進行していくことになります。
そのため悪路や空気が汚れている地域の走行など、走行する道路状況によって汚れの進行具合が変わってくることになります。
ですので、一般的な交換目安としては上記のような2~3万キロでの交換が推奨されていますが、実際にエアフィルターを点検して黒く汚れていれば交換するというのが適切な交換時期と言えます。
エアフィルターは掃除することができる?
汚れ具合にもよりますが、乾式のエアフィルターであれば表面のちりやほこりをはたいたり掃除機を使うなどして取り除いて再利用することができます。
最近ではほとんどの乗用車で乾式のエアフィルターが採用されていますので、多少のちりやほこりの汚れであれば掃除することができます。
古い車など一部車種のエアフィルターや社外品のエアフィルターなどには湿式と呼ばれるオイルを含んだ「ろ紙」を使用したエアフィルターがあり、その場合は清掃ができず新品交換のみの対応となっています。
ちなみに、車種にもよりますが一般的な乗用車のエアフィルターはエンジンルーム内にあるエアクリーナーボックス内に設置されていて、とくに工具を使わずに簡単にボックスを開けてエアフィルターの状態を点検できるようになっています。
車の説明書にはイラスト付きでエアフィルターの点検・交換方法が紹介されている場合もありますので、興味がある方は説明書を参考にご自身で点検や清掃をしてみるのも良いでしょう。
エアフィルターの交換費用は?
一般的な車のエアフィルターの部品代は2000円~3000円ほどで、交換工賃は店舗によって差がありますが2000円程度というのが多いでしょう。
先に紹介したようにエアフィルターの点検・交換は比較的簡単にできますので、カー用品店などでエアフィルターを購入して自分で交換することで交換費用を安くすることができます。
また、オートバックスなどのメンテナンス会員のようにエアフィルターの交換工賃が基本無料になるというサービスもありますし、車検時ならエアフィルターの点検が基本料に含まれているため交換工賃がかからないという場合もありますので、これらを利用することでさらに安く交換することもできるでしょう。