タコメーターが故障して動かなかったり、球切れしている場合でも車検に通らない原因となるのでしょうか。
タコメーターは車検の点検項目として必須ではないし、そのままで大丈夫かなと気になる方も多いかもしれませんね。
このページでは、タコメーターの故障や球切れによる車検への影響について、詳しくお伝えしていきます。
タコメーターが故障していると車検に通らない?
メーターユニット内にあるタコメーターが故障して動かない場合は、基本的にはそのままでは車検に通らないため修理が必要となります。
タコメーター自体は車にも車検の点検項目においても必須のものではないのですが、最初から装着されているものに不具合があれば保安基準上は修理しないと車検に通らないという判断になります。
ただ、ユーザー車検で陸運局に直接車を持ち込んで検査をする場合など、エンジン始動中のタコメーターの動きまで検査員が確認をしない場合がありますが、その場合は他の検査項目で不具合がなければそのまま車検に通ってしまうこともあります。
ユーザー車検を受ける場合、基本的には自分で車を運転して検査ラインを通すことになります。検査ラインを通す際にかかる所要時間はほんの数分程度のため、ブレーキやヘッドライトなどの検査機器を使って検査する部分や、エンジンルーム内や下回りなどの検査員が目視検査する部分以外に不具合があっても、自己申告しなければ車検で確認されないケースも見受けられます。
もちろんディーラーや整備工場などに車検をお願いする場合には、タコメーターが動かなければ修理が必要であるとの指摘を受けることになります。
タコメーターの照明が球切れしていると車検に通らない?
運転席のメーターユニット内にあるタコメーターの照明が球切れして点灯しない場合、基本的にはそのままでは車検に通らないため修理が必要となります。
タコメーターに限らず、運転席のメーターユニット内にある照明でひとつでも球切れなどで点灯しないものがあれば、修理をして照明が点灯するようにしないと車検に通すことができません。
タコメーターとはエンジンの回転数を表示するための計器で、英語ではレブカウンター(rev-counter)とも言います。エンジンの許容最大回転数よりも上がらないように制限する仕組みのことをレブリミッターと言いますが、このふたつのレブはレボリューション(revolution)の略語で「回転」という意味を表します。
タコメーターが純正で装着されていない車種があることからもわかるように、タコメーター自体は車にも車検の点検項目においても必須のものではないのですが、最初から装着されているものに不具合があれば保安基準上は修理しないと車検に通らないという判断になります。
追加でタコメーターを後付けしていても車検に通る?
追加でタコメーターを後付けしていても車検を通すことができます。ただし取り付ける位置や取り付け方法には注意が必要となります。
タコメーターに限らず、スピードメーターや油温計などの追加メーターを設置すること自体は車検上は問題ありませんし、追加メーターを複数取り付けることも問題ありません。
ただし追加メーターを取り付ける位置によっては道路運送車両の保安基準に違反してしまうこともあり、その場合は車検に通すことができなくなってしまいます。
例えば、運転中にも見やすい場所に追加メーターを取り付けたいとダッシュボードの上に取り付けた場合、保安基準の前方視界基準として規定されている「自動車の前方2mにある高さ1m、直径0.3mの円柱を鏡等を使わずに直接視認できること」という基準に抵触してしまう場合があります。
このような保安基準に抵触してしまう事態を避けるために、例えばフロントガラスの両側にあるAピラーに追加メーターを設置することがよく見られます。これなら運転者の視界を制限することなく、メーターの視認性も比較的良いことからおすすめの取り付け位置とされています。
ただし、追加メーターやその取り付け金具などが運転者や乗員にとって危険な突起形状とみなされる場合は保安基準違反となりますので、取り付けの際はその点にも気を付ける必要があります。